11月28日
開山忌
先日、勤労感謝の日である祝日に、常林寺の毎年おこなう定期的な法要の一つとして『開山忌』(かいさんき)が営まれました。
常林寺は1573年(天明元年)開創と伝えられていますが、この寺を開創したお坊さまを「御開山さま」とお呼びして、ご本尊さまと同等かそれ以上に篤く敬うのが禅宗・曹洞宗の習わしです。
お釈迦様からひとつとして途切れることなく弟子から弟子へと伝えてきた法を伝えるための道場としてひとつの寺を開創することの御苦労を偲び、その寺を絶やすことなく伝えてきた歴代の住職さまがた(私が23代目の住職ですから、435年・22代にわたっての)への感謝のご供養を毎年11月23日に定めて厳修いたします。
大法要の日は、本堂と庫裏も、幕でお化粧です。幕は檀信徒役員の方々が張ってくださいます。
開山忌の法要の中では、古来、曹洞宗に伝わる作法によりお供え物を礼拝を重ねながら差し上げ、読経供養申し上げます。
多くの近隣のご住職がたもご参加いただき、ご供養申し上げました。
読経中は写真のように、道場の中をぐるぐると右回りに巡ります。
曹洞宗のでは正式な法要の中では、必ずこのように読経中の道場を巡ります。『繞行』(にょうぎょう)または『行道』(ぎょうどう)といいます。
お釈迦様の時代、尊い方の周りを3回廻って敬意を表する(教えを請うという意味もあります)習わしがあり、それが仏教とともに中国で法要に取り入れられたと考えられています。
ちなみに、本山などで100名以上の僧侶が繞行しながら読経する光景は、まさに圧巻です。
また、多くの檀信徒の方にもご参列いただきました。
檀信徒の方と共に、御開山さま、歴代住職さまがたと共に常林寺を護ってきた檀信徒の先祖代々に対してもご供養の法要をつとめました。
みなさま、ありがとうございました。
11月21日
しゅぜんじ、しゅーぜんじ
そういえば・・・
修禅寺さまの地元、伊豆市の旧修善寺地区のみなさんは、地域の名前『修善寺』とお寺の名前『修禅寺』とを使い分けるためか、地域名『修善寺』を「しゅ・(ぜ)ん・じ」、お寺名『修禅寺』を「(しゅ)う・ぜん・じ」と「しゅ」の発音をのばすことで、区別して発音します(それぞれ()括弧に囲んだところがアクセント)。
ところが、修禅寺の90歳をこえるご住職さま(御前さま)によりますと、お寺も「しゅぜんじ」なんだとか。
ちなみに、おなじく私ども曹洞宗の住職仲間も地域のかたとは違い「しゅぜんじ」とお呼びします。
今年、弘法大師さまによる開創から1200年を迎えた修禅寺は、開創当時真言宗だったものが、鎌倉時代の臨済宗をへて、室町期に曹洞宗に変わっていったと伝えられます。その禅宗にかわっていった課程で修善寺から修禅寺へとゼンの字が変わったと思われがちですが、開創当時から「修禅寺」であったというのが定説です。
地域のかたは必要性から呼び分ける方法を長い間の生活の知恵としてあみだしたのでしょう。
でも、正確には地域名もお寺名も「しゅぜんじ」。お心にお止めいただければ、御前さまもご休心いただけると思います。
11月12日
修禅寺 桂谷八十八カ所巡り
伊豆の名刹、修禅寺さま主催の”桂谷八十八カ所巡り”のお手伝いをつとめました。
毎年11月7日〜9日の日程で開催される桂谷八十八カ所巡りは昭和の初め頃から毎年開催されている行事です。
昭和五年、当時の修禅寺のご住職さま、丘球学(おか きゅうがく)老師が、四国八十八カ所の巡拝のご功徳を、伊豆の地でも受けられるようにと、四国の霊場の土をひとつひとつ修善寺桂谷の山中に移し、その上にそれぞれのご本尊の梵字を印した石碑を建て、巡拝できるようにしたのが始まりです。
それから、毎年大勢のかたをあつめて桂谷八十八カ所巡りは開催されています。
三日間で28キロの山道を歩いて、修善寺の秋を感じながらお参りの旅です。
今回は初日から二日間、1番から71番まで参加しました。
一つひとつの石碑の前で、般若心経とご本尊の御真言と霊場のご詠歌をお唱えします。
途中、いくつかの地点で地元の皆さんが「ご接待」という休憩所を設けて、お茶やお菓子を提供してくださいます。疲れた体に、普段はあまり口にしない甘いモノもありがたく、身にしみます。お寺と地域と観光協会のみなさんが温かく迎えてくれる桂谷八十八カ所巡り。来年もおなじ11月7日から9日まで開催される予定です。
観光協会のパンフ。私の姿が無断使用されてる・・・
11月6日
国有形文化財の蔵でAMADORIライブ!
先日、オテライブに登場したAMADORIが、再び三島に!
日時 12月13日(土) 19:30開演
会場 三島市中央町 おにぎりカフェ丸平 蔵
料金 2500円(ワンドリンク込み)
オテライブを見て感動した方はもう一度。
オテライブに来られなかった方はこの機会に是非。
AMADORIの素敵なライブを、お勧めいたします!
予約など詳しくは、おにぎりカフェ丸平さんのブログまでこちら