1月24日

節分

1月5日の二十四節気でいう「小寒」から1月20日の「大寒」を経て2月4日の「立春」までを「寒の内」といいます。暦上でも実際でも一番寒い頃ということですね。
旧暦では明後日の1月26日が元旦のようです。少しずつ梅のつぼみも膨らむのを見るとほんとうの初春がやってきているようです。
立春の前日はお馴染み「節分」です。
常林寺でも「大般若祈祷」という法要で「節分追儺式(ついなしき)」をいとなみます。
追儺式とは簡単に申せば鬼をはらうということ。もとは宮中の神事のようです。古来からの神仏混淆で仏教寺院でも節分は盛んに営まれる伝統があります。
仏教的に言えば鬼とは自らの心、人間の心に棲むものですから、大般若というお経(西遊記で玄奘が持ち帰ったお経として有名です)の智慧でこころを調えることが鬼を払うということなのでしょう。
お寺でも豆蒔きをいたしますが、法要で鬼を払った後なので「福は内」のかけ声しかしないのが面白いところ。
常林寺では丑年の年男・年女5名が裃(かみしも)を着けて私、住職といっしょに招福の豆蒔きをいたします。

常林寺の節分大般若会は2月3日(火)午前10時30分から開催されます。
豆蒔きは11時30分頃から。餅つきとお雑煮などの振る舞いもあります。
ぜひ皆様お越しくださいませ。

1月2日

謹賀新年

新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくおつきあいの程お願い申し上げます。

さて、新年は映画の話題から。



今から約800年前、鎌倉時代初期。
当時の中国・宋(そう)の国に真の仏法を求めて渡り、正伝の仏法として曹洞禅の教えを日本に伝え、現在、曹洞宗大本山である永平寺を創建した”道元禅師”。
その生涯を描いた映画が出来ました。
曹洞宗立の大学である駒澤大学総長大谷教授が著した道元禅師の一代記を原作とし、曹洞宗大本山總持寺(横浜鶴見)、大雄山最乗寺(神奈川足柄)など多くの曹洞宗寺院の協力を得て、このたび完成した映画、その名も『禅』。
道元禅師役に歌舞伎界若手の雄、中村勘太郎。ほかに内田有紀、藤原竜也、村上淳、勝村政信、西村雅彦、笹野高史らの個性派俳優をキャストに、大谷教授自ら総指揮をとり正確な考証のもとに描かれます。
そのストーリーとともに注目すべきは總持寺や最乗寺などの修行道場で、通常立入の許されないお堂の中でのロケなども敢行されていて、一般の方が普段眼にすることの出来ない道場の様子なども見て取れるのが特徴です。
また、わたしの友人であるK師、H師、Y師なども重要な!!エキストラ役・・・として画面に登場(のはず)。

道元禅師の生涯を知るのにまたとない機会かと存じます。
ぜひ、劇場へ足を運んでご覧いただくことをお勧めいたします。

LinkIcon映画『禅 zen』公式WEBサイト